我が家の長男の話

未分類

現在、彼自身の希望もあり
3つあるうちの1つのお店を
業務委託という形で長男に任せています。

彼にはいわゆる発達障がいの特性があり
LD(学習障がい)ADHD(注意欠陥多動性障がい)
幼い頃から育児書には全く当てはまる事のない、
一筋縄ではいかない子どもでした。

第一子ということもあり
子育てがうまくいかないことに
私は母親としていつも自信を持てずにいました

小学2年生から大好きな野球を始め
高校野球までの11年間
ガッツリと青春を野球に捧げて終えました

正義感が強くて
ケンカっ早くて大人にとっては少し手のかかる
彼にとってその有り余るエネルギーを
ぶつけるために野球と寮生活。
私にとっても彼にとっても
必要な距離と経験だったと思います。
反面、多感な成長期にとても厳しい環境に身を置いた事や
一時期、警察官の職を選んだ事で
ルールだらけの組織に身を置く事になったようです。
大人になった彼は、本来持っている特徴も相まって
なかなかの偏った思考をもつ頑固者という感じ。
指示通りじゃなかったり、ルールがないと
不安や不満を感じるようでした。
(あ、それが良いとか悪いとかの話ではないですよ)

そして、野球と同じで
ゲームの流れを先の先まで読み
最悪の事態を予想して
全ての事をルール化したがる傾向がありました。

以前はたわいもない小さな質問から
お互いの受け取り違いもあり
度々言い争いになりました。

おまけに主人と長男は性格がとても似ている部分がある上、
お互いに想いを伝える事が得意ではないので、まあまあの確率でぶつかることがありました

将来的に、自分のお店を持つ事が目標の彼に
深夜遅くまで、大切な事を伝える為、3人で
膝を突き合わせじっくりと対話をすることも何度も何度もありました。

『ルールはある程度の秩序を守る為には
とても大切なものだけど
作り過ぎると窮屈な職場になる事』

『ルールや決まり事だらけの中では
人は自分で考える力が育たないこと』

『大切な部分を共有できていれば
やり方の違いで売り上げが
下がったりする事はないこと』

『それぞれの人柄を信頼して任せる事で
その人らしく最大限に能力を発揮してくれること
そして、その能力はみんな同じじゃないこと』

何より、起こってもいない事実に不安を膨らませて仕事をするのは、
無駄に自分を苦しめる事になるし

母さんも父さんにその都度、相談しながら
沢山の失敗も繰り返し
このやり方に辿り着いたんだよ

そして、今いる君の居場所はルールだらけにしなくても、
競い合ったりしなくていいし
温かい仲間に囲まれた環境なんだよ

そんな言葉を幾度となく彼に伝えました

その上で自分がお店をやるなら
どんな想いで何を大切にし
どんなスタイルでやりたいか?を
考えたらいいと思うか、や

どれも、選んでも間違いじゃないし
実際には経験しなきゃ分からない事が沢山あるから
どれを選んだとしても大丈夫ってこと

何度でも、失敗したら改善し
間違えたら反省しながら
毎日を丁寧に積み重ねてほしい

そんな言葉や気持ちを伝え続けて
彼の心の塊が解けていくのを待ちました
彼がお店に関わるようになってもうすぐ4年
まだまだ成長途中ではありますが
とても頼りになるビジネスパートナーに成長してくれました

今となっては息子が投げた言葉たちは
本当に必要なルールってなんだろう?を
考える貴重な時間になっていたのだと思います

こんなふうに子育てを通じて
親子間で経営の中身を一緒に学べる場所が
ある環境を本当に有り難いと思います。

私たちまだまだ、のびしろしかないわ!笑

 

ぜひあなたの夢を私に聞かせてください

稲森愛弓にLINEをしてみる

友だち追加

 

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事一覧